Mount Rundle2846m (9338ft.)

 標高2,949m。登山口から山頂までは、標高差約1,600m弱。スクランブル登山の中ではもっとも簡単とされる山である。この山のノーマルルートは日当たりのいい南斜面なので、5月の終わりにはもう雪が無くなっていることもある。春から秋まで長い間楽しめる山だ。絶対に水は多めに持っていくこと!! それと、8月は雪が降ることもあります。フリース、ゴアジャケ、これ基本です。
 
 出発は、ボウ滝に続く道をさらに進み、スプレイ川にかかる橋を越えた所。橋を渡り切ったら、ゴルフ場を横切ろう。芝生を荒らさないようにカートの道を歩きましょう。横切る際は、右上のティーグラウンドに注意。ここは、バンフスプリングスホテル横の高台から川を越える名物コース。ボールに当たらないように。

 ゴルフコースを越えたら、森の入り口にスプレイリバー・トレイルの看板を探し、そこから森に入る。森の中を歩くと、10分もしないうちにマウント・ランドルの山頂へと続く道とのジャンクションを発見するはずだ。ジャンクションを左へ入る。ここからやっと上りになる。きれいに整備されたトレイルは、かなり歩きやすい。この辺りで時間を稼ごう。スピードアップ。先は長い。

 1時間ほど歩くと、スイッチバックが始まる。僕はこれが本当に大嫌い。時給25ドルでやっと割に合う労働って感じです。「じゃあ、登るな!」って突っ込まれそうなので先に進む。しばらくすると看板が出てくる。左に行くとファースト・ピーク、右に行けば山頂だ。迷わず右へ。これで恐怖のスイッチバックは終わりだ。元気を出せ。

 山の麓を右に右にトラバース。途中いくつかの沢を越える。そして、しばらくすると大きな木の無い谷に遭遇する。上を見上げると頂上付近まで見える。これを登れば頂上か? というと、それは大きな間違い。ここで間違って谷を登っていくと、どんどん斜度が急になり、遂には全く登れない斜度になってしまう。間近に迫る山頂を目の前にあきらめて帰ってきた友人多数。意地でも登ろうとして亡くなった方も多数。あなたはそんなことが無いように。

 上まで見渡せる谷に入ったら、反対側の急斜面を無理してでも登ろう。谷の向こう側の崖に登ると、そこには頂上へ向かう人々の踏み痕が見つかるはずだ。再び森の中に入ったら。ひたすら上を目指す。心なしか木が少なくなり始めれば、そこはもう森林限界線である。周りに木がなくなり、展望が良くなり始めると両側が深い崖になってくる。これをドラゴンズ・バックと呼ぶ。高所恐怖症の人には結構つらいかも。ドラゴンズ・バックを恐々通過すると、頂上がもうすぐ上にあるのが分かる。ついつい真っ直ぐ頂上に上りたくなるが、慌ててはいけない。ドラゴンズ・バックからは真っ直ぐ山頂左の稜線向かってに登る。頂上の左側から登ること。

 ドラゴンズ・バックが終わって真っ直ぐ頂上に向かうと、足元はつるつるの急斜になり、非常に危ない。10mぐらい滑落した人もいる。頂上までは安全に登れます。危険な場所が出てきたら、それは道を間違えている証拠。引き返して正しい道を探せ!! カナダの日は長い。

 頂上からの展望は素晴らしい。登山道とは反対の崖を覗き込むと、くらくら眩暈がしそうなほどの高度感が味わえる。ここでの悪ふざけは厳禁って、たぶんそんな気は起こらないと思うが・・・。

 帰りは、基本だが、来た道と同じ道を帰るように。特に、行きに越えた森林限界線手前の最後の谷は見逃さないように! ドラゴンズ・バックから降りすぎたかな? と感じたら、登り返してでも、注意深く帰り道をさがそう。谷から先も絶対にショートカットは厳禁。スイッチバックで登って来た場所以外、実は崖になっている。バンフへの帰路を急ぎ、この崖から転落して亡くなった方も多い。山を降りるには、スイッチバックを降りる以外に道はない。

 登山時間は、個人によってかなり違うが10人ぐらいの20代の男女でガヤガヤ登って往復10時間だった。安全登山!

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